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2011年2月9日水曜日

2月例会「詩をきっかけとして考える会」

主要メンバーの内、Nさんは体調回復に努められているため、暫く欠席の旨事前連絡があり、今回は欠席、Yさんからは出席予定のハガキを受領していたが、直前に所用のため欠席との連絡があった。そのため、1月例会出席者はK、S、T(敬称略)およびJの4名となった。


新年第一回目の例会ということで、本年の方針として、Jより単なる机上の勉強会ではなく、フィールドに出ていわゆる無縁社会(NHKの命名)あるいは弧族社会(朝日新聞の命名)の特に、高齢者と若者との間の実践的橋渡しが、本会の活動を通じて出来ないか?について、より積極的に踏み出すため、その足場としてNPO法人の設立を前提とし、決算報告書の作成や諸々の事務的作業にスタッフとして活動者を求める提案が為されたが、具体的な方針は出ず、ペンディングとして更に検討を継続することゝなった。
この会の常連出席者以外であっても、この「お知らせ」を読んで、具体的なサジェッションを有する方があれば、是非ご連絡願いたい。


その後、例会では、1月15日和歌山市民会館大ホールで開催され、日本弁護士連合会会長 宇都宮健兒氏の参加された「貧困シンポジウム」の概略についてJが報告した。大まかな内容は以下の通り。


1.貧困とは何か
a.貧困の意義-「絶対的貧困」と「相対的貧困」
b.貧困に至る背景
c.貧困は自己責任なのか


2.貧困の実態
a.母子の貧困
b.高齢者と貧困
c.労働と貧困


3.裁判と貧困


4.貧困問題への取り組み


2月例会では、出席者の意向を踏まえ、このテーマを更に敷衍するか、この問題解決を指向する一つの考え方として、ベンジャミン・R・バーバー著『<私たち>の場所』副題「消費社会から市民社会をとりもどす」を紹介してみたい。書籍の帯によれば、国家と自由市場のはざまで、真の<市民社会の場>を創出するには?労働やボランティアのあり方とは?とあり、著者は「市民」を互いに孤立した「消費者」にしてしまう社会に警鐘を鳴らし、失業者、非正規雇用者たちに、真の市民社会実現への鍵があると論じる。また本文の紹介として、
...「共有地」は消え、かって公共的な広場であったところにショッピングモールやテーマパークが建っている。
...効率的な生産体系で、もはや「必要とされ」ていない人々は、以前にもまして市民社会に必要とされている。
...民主主義をこっそり盗まれ、姿の見えなくなっていた市民を、仕事<後>の時代において民主主義は再発見することが出来る。、とある。
場合により、本日発売の「世界」3月号の慶大教授 金子 勝氏の論文「蘇る”ブッシュ=小泉”の亡霊」についてディスカッションしてもよい(文責:H.J.)。


2月例会日時は下記の通り。


場所: JR海南駅前「ヴァンサンカン」2階個室
日時: 2月16日(水)午後1時30分より


「ヴァンサンカン」TEL: 073-482-1899

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