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2012年6月22日金曜日

「詩をきっかけとして考える会」6月例会ご案内

 国家と個人の問題を考えて来たが、私の立つ基本的立場と異なる、
最初から国家あっての人生という考え方をする(もしくは、その考え方しか出来ない)人々、すなわち政治家、役人、大方の事業家、それらの組織、その中だけでしか生きて行けないと考える(もしくはその考え方しかしない、出来ない)人々とは、出発点から違うのだということが、今頃段々分って来た。

 国の役目というのは、一応国民の合意を取り纏め、
それを取り付けることだと言いながら、実際にそれを実現させる筈の政治家は一部の人々と結託して利益や利権を漁ろうとする、いかさまな奴ばらが殆どであり、役人はそれら、つまり本当は国民の総意であるべきだし、その筈であるアイテムについて、現実には一部の利益受益者の要求に応えるべく工夫して規制を掛けその規制を拠り所として事業や活動を展開して収益を上げる組織、そしてその組織を維持、継続させることにより雇用を創出し、その雇用によって生活を維持する大方の一般庶民から成り立っている、と言うことになるのであろう。

 従って、考え方として、
そのような概念を基底に置かない私のような立場は、一般的には、若しかすると、可成り違和感を生ずるものなのかも知れぬことにようやく気付き始めた。そういう自分は可成りオメデタイ部類の人間ということになるのか

 さて、5月例会は出席予定のK氏が現れず、
代わりにH氏が参加されて、出席者はT氏およびJを加え、合計3名。T、J両名の選んだ詩を朗読しつつ紹介した。ナーズム・ヒクメットは日本でも知られるヒロシマで被爆した七歳の女の子を題材とした「死んだ女の子」の他、米国によるビキニ環礁の水爆実験で被爆した福竜丸の乗組員をテーマとする「日本の漁夫」など早くから原水爆の被害について詩を書き、また反戦活動を続け、長らく投獄されていたトルコからロシアへ亡命し、彼の地で没した。被害を受け続けた日本人よりセンシティブに原水爆や延いては原子力エネルギー利用の危険性について発言し続けた。この日本で発生した原発事故の被害を識ったら彼は何と言うだろうか?

 5月例会新会場は、従来のように一室借り切りではないが、
アイルランド系のB.G.さえ気にしなければ、割合静かで私的にはギネスを愉しむことも出来、特別問題は無いと考える。

 そこで、6月例会は下記の日時、場所とする。


 テーマは特に提案が無ければ、
2012年5月28日毎日新聞夕刊に掲載された「九条の会」事務局長/東大大学院教授小森陽一氏の意見を紹介しながら話を展開したい。
 私見では現在日本が直面している諸問題は、
憲法九条に対する人々の見解を探ることによって殆ど説明を付けられる、と考えている。

 一方、今朝の朝日新聞朝刊”耕論”オピニオン欄タイトル「
再稼働、それでも」の下に音楽家坂本龍一氏の発言の出だしは、こうなっている。『原理や原則についてきちんと議論がされないまま、「論理」ではなく「空気」で物事が決まっていく。そんなこの国のありように、ずっと違和を感じてきました。』
 更に、その結びは、こうだ。『声を上げる。上げ続ける。
あきらめないで、がっかりしないで、根気よく。社会を変えるには結局、それしかないのだと思います。』

 これは将に私の考えを代弁してくれている。


   場所: 紀陽銀行本店裏「トリニティー&ユニティー」2階予約席
   日時: 5月26日(土)午後1時30分より
          「リニティー&ユニティー」TEL: 073-423-5220